SESの案件面談(顔合わせ)とは?流れ・よく聞かれること・落ちる原因を解説
SESのエンジニアが避けて通れないのが「案件面談」です。
ただ、一つ知っておいてほしいことがあります。SESは委託契約であるため、本来、採否を前提とした面談という形式は適切ではありません。そのため、「顔合わせ」と呼ばれることも多く、厳密には「委託内容を任せられるかどうかを双方が確認する場」という位置付けです。
とはいえ実態としては、スキルや経験を確認するやりとりが行われることがほとんどです。転職のときの面接と混同されがちですが、目的も流れも別物です。この記事では、SESの案件面談(顔合わせ)の流れ・よく聞かれること・落ちる原因と対策をまとめます。
SESの案件面談(顔合わせ)とは
SESエンジニアは、新しい客先プロジェクトに参画するたびに顔合わせを行います。転職面接とは異なり、自社を辞めるわけではなく、「このプロジェクトを一緒に進められるか」を双方が確認する場です。
面談の相手は、参画先の企業の担当者(PM・技術リードなど)です。自社の上長ではなく、取引先の人間と話すことになります。
転職面接との違い
| 転職面接 | 案件面談(顔合わせ) | |
|---|---|---|
| 目的 | 会社に入社するかどうか | 委託業務を任せられるかの相互確認 |
| 相手 | 採用担当・役員 | 客先PM・技術担当 |
| 聞かれること | 人柄・志望動機中心 | スキル・技術経験中心 |
| 回数 | 2〜4回が多い | 1〜2回が多い |
| 形式 | 対面が多い | Webが多い |
案件面談はスキルの確認が中心になります。「なぜSESを選んだのか」「5年後のキャリアは?」といった質問はほとんど出ません。
案件面談の流れ
AtomBaseの場合、案件面談は以下のステップで進みます。
ステップ1:案件情報の確認
営業からSlackで案件情報が共有されます。業務内容・必須スキル・単価・精算幅・勤務場所・面談回数まで、営業が把握している情報をそのまま開示します。
「どんな案件に入ることになるかわからない」という不安をなくすために、情報を隠さず全公開するのがAtomBaseのスタンスです。詳しくはSESで案件を自分で選べる仕組みを公開をご覧ください。
ステップ2:応募の意思確認
情報を確認した上で、応募するかどうかをエンジニア自身が決めます。「やってみたい」と思えば進むし、「ちょっと違う」と思えば断ってもいい。強制はしません。
ステップ3:書類提出
営業が案件側に連絡し、スキルシート(職務経歴書に近いもの)を提出します。書類通過後、面談に進みます。
ステップ4:顔合わせ(面談)
ほとんどの案件でWeb面談です。1回で終わることが多く、長くても2回です。面談時間は30〜60分が一般的です。
ステップ5:双方の感想確認
面談後、AtomBaseではエンジニアと客先の双方から感想を確認しています。エンジニア側が「思っていた内容と違った」と感じていれば無理に進めませんし、客先側の反応もこの段階でフィードバックされます。
ステップ6:参画決定・日程調整
双方がOKであれば参画日の調整に進みます。
面談でよく聞かれること
案件面談では、技術的な経験と働き方の確認が中心になります。よく聞かれる内容をまとめます。
技術・経験について
- 直近の案件でどんな業務を担当していたか
- 使用言語・フレームワーク・ツールの経験年数
- インフラ・クラウド(AWS・GCPなど)の経験有無
- チーム規模と自分の役割(開発・設計・レビューなど)
- 上流工程(要件定義・設計)の経験有無
リーダー・マネジメント経験について
経験年数がある程度あるエンジニアには、以下の質問が加わることが多いです。
- チームリードやサブリーダーの経験はあるか
- メンバーへのレビューや指導をした経験はあるか
- 進捗管理・タスク管理をした経験はあるか
マネジメントを求めている案件かどうかによって聞かれる深さが変わりますが、経験がある場合は具体的なエピソードを話せると評価が上がります。
働き方について
- リモートワークの希望・経験
- 稼働時間の希望(フレックス希望か)
- 参画開始可能な時期
委託内容の確認
- 担当してほしい業務の範囲や進め方の確認
- 使用するツール・開発環境の経験有無
志望動機は「御社に入りたい理由」ではなく、「このプロジェクトで何をやりたいか・できるか」という観点で話すと自然です。
落ちる原因とその対策
案件面談で参画に至らない理由は主に3つです。
1. スキルが案件要件に合っていない
最も多い理由です。JDには「経験者歓迎」と書いてあっても、実際は特定のバージョンやフレームワークに絞っていることがあります。
対策: スキルシートに経験年数・使用バージョン・具体的な業務内容を細かく書く。あいまいな表現(「開発経験あり」)は避ける。
2. コミュニケーションの印象
技術は問題なくても、話し方や受け答えで「チームに合わなそう」と感じられることがあります。委託とはいえ実際には一緒に働くことになるので、チームへのフィットも確認されます。
対策: 質問には端的に答える。「実は〜で」と長い前置きを入れずに結論から話す。わからないことは「わかりません」と正直に言う。
3. 稼働条件の不一致
「フルリモート希望」「週4稼働希望」など、働き方の条件が案件側と合わない場合です。これはスキルより先に擦り合わせるべき点です。
対策: 応募前に条件面を確認しておく。譲れない条件は面談より前に営業に伝えておく。
面談に通らなかった場合
通らなくても、それはスキルや人柄の否定ではありません。「今回の案件とたまたま条件が合わなかった」という話がほとんどです。
案件側も複数名と話している場合が多く、スキルは問題なくてもチームのバランスや他のエンジニアとの比較で見送りになることもあります。気にしすぎず、次に切り替えるのが正解です。
AtomBaseでは面談後に双方の感想を確認するため、「なぜ今回通らなかったか」のフィードバックをエンジニアに伝えるようにしています。原因がわかれば、次に活かせます。
AtomBaseの面談サポート
AtomBaseでは、案件面談について以下の対応をしています。
- 案件情報の事前共有:応募前に業務内容・単価・条件をすべて開示
- スキルシートの確認:営業が内容を確認・アドバイス
- 面談後の双方確認:エンジニアと客先それぞれから感想を確認し、フィードバックを共有
- 無理に進めない:エンジニアが「合わない」と感じた場合は断れる
「案件面談が初めてで不安」という方でも、事前に案件の傾向を共有するので、準備なしで臨む必要はありません。
まとめ
SESの案件面談(顔合わせ)は、委託業務の相互確認という性質のもので、転職面接とは目的も内容も違います。
- スキル・経験・リーダー経験の確認が中心
- 回数は1〜2回・WebでOKが多い
- 通らない原因の多くは条件不一致かスキルシートの情報不足
- 面談後に双方の感想を確認するプロセスが信頼につながる
事前準備をしっかりすれば、必要以上に緊張しなくて大丈夫です。
AtomBaseでは、エンジニアが自分で案件を選んだ上で面談に臨む仕組みにしています。「行かされる面談」ではなく「自分で選んだ面談」であることが、向き合い方を変えると思っています。
もし今のSESの環境や面談の進め方に違和感があるなら、一度話しましょう。