SESでも有給は取れる?取りにくい理由と、精算幅内なら給与が変わらない仕組みを解説
はじめに
AtomBaseでは、精算幅内であれば有給を使っても給与は変わりません。有給がゼロになった後に休んでも同じです。
「SESって有給取りにくいんじゃないの?」
エンジニアの転職相談でよく聞かれる質問です。この不安には2つの側面があります。
- 取りにくい雰囲気がある(客先常駐という業態の問題)
- 取ると給与が下がるんじゃないか(給与の仕組みへの不安)
この2つは別の話です。この記事では、それぞれを整理した上で、AtomBaseが実際にどう対応しているかを説明します。
なぜSESは有給を取りにくいのか
SESエンジニアは客先に常駐して働きます。つまり、「休みます」と伝える相手が客先になるわけです。
自社の上司に申請するのと違い、取引先に「休みたい」と言うのは心理的なハードルがあります。「迷惑をかけるんじゃないか」「評価が下がるんじゃないか」と感じるエンジニアは少なくありません。これはSESという業態の構造的な特性です。
AtomBaseでは、この問題に対して営業が間に入って客先に伝えるという対応をしています。エンジニアが直接客先に言いづらい場合は、営業経由で休暇の調整を行うため、比較的有給を取りやすい環境になっています。
「休みたいけど言いにくい」という状況を、エンジニアひとりで抱えなくていい仕組みです。
SESの給与はどう決まるのか
次に、給与の仕組みの話をします。
SESでは、エンジニアが客先のプロジェクトに参加して、その対価として客先から月額の「単価(請求額)」が支払われます。SES企業はその単価の一部をエンジニアの給与として支給します。
AtomBaseの場合、客先への請求額の65%を給与として支給しています。
たとえば請求額が80万円であれば、給与は52万円(80万×65%)です。この計算はシンプルで、売上がそのまま給与に直結しています。裏を返せば、請求額が変わらなければ給与も変わらないということです。
「精算幅」とは何か
SESの契約には「精算幅」という考え方があります。
精算幅とは、この時間内で働く限り、請求額は変わらないという稼働時間の範囲のことです。
AtomBaseが関わる案件では、140〜180時間を精算幅として設定しているケースが多いです。月に160時間働いても150時間でも、どちらも精算幅内に収まっていれば請求額は同じです。
精算幅内なら、有給を使っても給与は変わらない
ここが重要なポイントです。
1日有給を取って、その月の稼働時間が精算幅内に収まっていれば、請求額は変わりません。請求額が変わらなければ、給与も変わりません。
たとえば通常160時間稼働する月に有給を1日(約8時間)取ったとします。稼働は152時間になりますが、精算幅の下限(140時間)を上回っているため、請求額は変わらず、給与も満額です。
有給を取る → 稼働時間が減る → 精算幅内 → 請求額変わらず → 給与変わらず
「有給を取ると給与が下がる」という不安は、この仕組みを知ることで解消されます。
有給がなくなっても、精算幅内なら減給しない
AtomBaseでは、有給休暇がなくなった後でも、精算幅内の休みであれば給与への影響はありません。
これは特別なルールではなく、給与の計算が売上の65%に依存しているため、仕組み上そうなっているのです。有給あり・なしに関わらず、精算幅内であれば請求額は変わらず、給与も変わりません。
※ただしこれはAtomBaseの給与計算の仕組みによるものです。SES企業によって計算方式は異なります。
精算幅を下回った場合はどうなるか
精算幅の下限を下回った場合は、客先への請求額が減ります。請求額が減れば給与も減ります。
長期休暇や体調不良で大きく稼働が落ちる場合は、事前に確認しておくと安心です。
AtomBaseの有給付与ルール
- 入社時に10日付与(労働基準法上は入社6ヶ月後から発生するが、AtomBaseでは入社時から付与)
- Slackで事前連絡するだけ。理由の報告は不要
- 法律上も使用者は有給取得の理由を聞いてはならないとされており、AtomBaseはその考えを徹底しています
まとめ
SESで有給が取りにくいのは、客先に直接言いにくいという業態の特性によるものです。AtomBaseでは営業が間に入ることでこの問題に対応しています。
給与への影響については、精算幅の仕組みを理解しておくと不安が消えます。
| 状況 | 給与への影響 |
|---|---|
| 精算幅内の稼働(有給あり) | 変わらない |
| 精算幅内の稼働(有給なし) | 変わらない(AtomBaseの場合) |
| 精算幅を下回る稼働 | 減る |
制度の中身を理解した上で働ける環境を大事にしています。興味があればカジュアルに話しましょう。